フラワー 

    デザイナーとして
   

                 
by 岸本博子(ヤーチン)さん
                                                  

・・・緑の館・・・

宝塚市内の某道路に面して建っているこの家、皆さん、ご存知ですか?
元美術部で、現在は中学校で美術を教える岸本伸也君と、フラワーデザイナーとして活躍する岸本博子さん(旧姓矢野さん 通称ヤーチン)のおうち(いわゆる同級生結婚!)です。

買ってきたプミラの鉢植えがみるみる繁殖して、10年がかりでみごとに外壁を覆い尽くすまでになったとのこと。お二人にピッタリのステキなおうちですね・・・。
今回は、この自宅でフラワーデザイン教室をひらいているヤーチンを訪ねて、いろいろお話をうかがいました。


・・・閃き!・・・

大学卒業後、いろいろな職業を経て、その間結婚もして、最終的には中学の美術の教師になりました。
妊娠を機に退職、専業主婦と子育ての合間に絵を描く毎日を送っていました。
そんなある日ある晩、雑誌の「クロワッサン」に特集してあった「フラワーデザイン」の写真を見て、「ピビッと閃くものがあった」そうです。
さっそく週一回、梅田の「フラワーデザインスクール」に通いだしたのは、下の子が2才、上の子が幼稚園の時でした。


・・・フラワーデザインとは・・

ギフト用や自分で楽しむフラワーアレンジメントをはじめ、ウェディングブーケコサージュドライフラワーのアレンジ、そして、催し会場のディスプレイ等、他にもさまざまな種類があります。

生け花が思想を表し、床の間の空間との調和を基本とするのに対し、フラワーアレンジメントは本来テーブルの上において楽しむものなので、どの方向からでも美しく見せるようアレンジすることが基本です。
             
           ━フラワーアレンジング━ 
        
                                   

ドライフラワーをつかった作品━
      



・・・資格・・・

1997年8月 「日本フラワーデザイナー協会」 1級取得
1998年7月 「日本フラワーデザイナー協会」 講師資格取得

現在本部講師の免許取得にむけ勉強中。

スクールで植物学等、フラワーデザインの基本を勉強した後は、講習会などに数多く出席して、経験をつみ、規定単位を取得することによって、ようやく受験資格をえることができます。

資格試験はペーパーテストと実技です。、規定どうりの長さ、本数、角度の組み合わせを覚えて、一定の時間内に正確に再現して作品をつくっていく。
「床に落とした花1本拾う時間さえ躊躇われる、まさに時間との勝負」だそうです。


・・・コンテスト・・・

東京でコンテストが開催される時は、1週間ほど家を空けることもあるのですが、残ったご主人や子供達で家事を分担してくれるとのこと。
忘れてならないのが、愛犬ランディ (ラブラドールレドリバー)、岸本家の留守をしっかり守ってくれています。
コンテストでは、技術や知識の基礎を身につけた上での、自由な発想応用力感性が要求されるとのこと。
植物学の勉強がここで役にたつのです。
ファッションや時流から、流行を感じて、今一番旬なテーマを読むことも、入賞の大切なポイントであるそうです。

日本フラワーデザイン展(NFD)
において、数々の賞に輝いています。

  
1996年 ゴールデンフラワー賞 フローラルコラージュ部門/前期

  1997年 シルバーフラワー賞 プチデザイン部門/後期       「水辺の春」
  1997年 グランプリ獲得   プチデザイン部門/神戸大賞     「春風」
  1999年 第5位  フローラル・コラージュ部門/前期        「残像」
  2000年 出品作品 アレンジメント部門/前期           悠久の輝き」
        出品作品 アレンジメント部門/後期           「新しい時代へ」




・・・教室・・・

私達が取材にうかがった日、アトリエ教室では、「オータムフラワーギフト」の制作中でした。
ケイトウを中心に、りんどうアリストロメリアスプレーカーネーション千日紅トルコ桔梗ワレモコウ小菊をおいて、コルジリネを大きなリボンに見たてたステキな作品です。

素材が生の花で当然のことながら枯れてしまうので、当日作られた花篭しかのせられませんでした。
少しもったいないなと思うのですが、ヤーチンいわく「なくなるから、つぎの作品の制作意欲がわいてくるのかも・・」。
素材やデザインを考え、イメージを丹念にデッサンした数冊のノートは彼女の大切な財産でしょう。


    




   取材を終えて・・・

作業をする彼女の手がとても美しいのです。

本人は、「男っぽくてあまり好きではない」と笑うその手は、時には優しく時には力強く、迷いのない動きで、それぞれの花に表情を与え作品をイメージどうりに演出していきます。

「時間との戦い」で鍛えらた手の、凛とした美しさに思わず見入ってしまいました。

この手で、これからもたくさんの素晴らしい作品を、次々と発表していかれるのでしょうね・・・.。

         
                                   
        

               reported by Konnko